ヨーロッパ最古の都市は観光地!
男は目的の為なら手段を選ばない【スパイ・レジェンド】の印象的なシーン。
主人公であるピーター・デヴェローが物語のカギを握るヒロイン、アリス・フルニエを窮地から助け出すシーン。
ベオグラードの市場を突き抜ける疾走感と、落ち着いて逃亡していく主人公との対比で賑やかな風景とセリフが静かなる緊張感をかもしだしています。
映画レビュー【スパイ・レジェンド】
ビル・グレンジャーの小説『ノヴェンバー・マン』が原作です。
監督は『スピーシーズ/種の起源』、『ダンテズ・ピーク』、『ハングリー・ラビット』などで知られるロジャー・ドナルドソンが務めています。
近年、数多くのスパイ映画が製作されています。
ある意味、スパイ映画のブームが起きているけど、その中で本作は古き良きスパイ映画として製作されています。
なんと言っても、本作は『007』シリーズの主人公ジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンが主演というのが大きな魅力でしょう。
当然ながら『007』とは違い、本作でのピーター・デヴェローは目的の為に手段を選ばずに行動するところがまったく別人だと言えます。
それを演じているピアース・ブロスナンは年を重ねていて、アクションのキレは今一つかもしれないが、シリアスな展開ではそのシビアな表情から見せる厳しさに説得力があります。
そんなデヴェローを追う愛弟子のメイソンを演じるのはルーク・ブレイシー。
射撃の腕は一流だが、少し短気なところがあって、落第の評価を下したデヴェロー。
ずっとデヴェローを超えようとしたメイソンは彼に対抗心を燃やすが、最後には師弟関係が復活したかのような息の合ったコンビネーションはスッキリさせます。
そして、本作のヒロインとなるオルガ・キュリレンコ。
そう、オルガ・キュリレンコはボンドガールとしても過去に『007/慰めの報酬』にも出演している。
という事で、過去のジェームズ・ボンドとボンドガールがスパイ映画に出演するのは、ちょっとばかり面白いキャスティングと言えます。
もちろん、オルガ・キュリレンコは抜群のスタイルを披露するシーンもあって、さすがにボンドガールを務めた事はあります。
本作は決して派手なアクションがないけど、それこそが本来のスパイ映画。
向かってくる敵や邪魔者を素早く排除し、目的を果たす事こそがスパイの役割だと言えるでしょう。
場所の概要【Beograd:ベオグラード】
ベオグラードはセルビア共和国の首都で同国最大の都市です。
ベオグラードはバルカン半島、バンソニア平原の中にあり、ドナウ川とサヴァ川の合流地点に広がっています。
ヨーロッパでも最古の都市の一つで、その歴史は紀元前6千年紀まで遡る。
ベオグラード広域都市圏にはヴィンチャ文化と呼ばれるヨーロッパ最大の前史文明の発祥の地とも言われています。
観光名所が多く、「ベオグラードの要塞の濠」、「聖サワ大聖堂」、「ニコラ・テスラ博物館」、「ベオグラード動物園」などがあります。
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