【ドイツ ハンブルク】一流女性料理人の不器用な愛情物語

ハンブルグはドイツでも有数の観光スポット!

心温まる絆を描いた【マーサの幸せレシピ】の印象的なシーン。

物語はほとんど厨房のシーンとなる中で、際立つのはハンブルク港。
その全貌が映る場面で主人公のマーサと姪のリナが別れる場面はとても印象的。

寒いドイツを象徴する白い息に港の光景が別れを演出しています。

映画レビュー【マーサの幸せレシピ】

2007年にハリウッドで『幸せのレシピ』としてキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演で製作されています。

主人公のマーサ(演:マルティナ・ケディック)はシェフの仕事は完璧主義で、天才的な味覚とセンスを持っている。
その一方で性格に難があって、納得しない客に対して意見を曲げず対立する。

厨房がマーサにとっての生き甲斐であり、自分の意見は絶対という頑固な一面もある。
ただ、熱くなった彼女は頭を冷やす為に暗い冷蔵庫へ入るところも多い。

ただ、一人の女性として見た場合だと欠点だらけである。
忘れ物はするし、飾り気がなく、休日は一人で過ごし、デートの誘いも断る。

そこへ姉の訃報が届き、姪のリナ(演:マクシメ・フェルステ)を預かる事に。
リナの父親とは縁を切っていたが、なんとかして探し出し、迎えに来るまでマーサと暮らしていくが、二人は似たもの同士でギクシャクした関係となる。

マーサの状況を考慮したオーナーが新たなシェフ、イタリア人のマリオ(演:セルジオ・カステリット)を雇う。

厨房では主だったマーサにとって、遅刻ばかりをする陽気なマリオの存在が気に食わず、当初はギクシャクしていく。
だが、ズカズカと人の中へ入ってくるマリオによってマーサの考え方が変わっていくのです。

それは母親を亡くし心を閉ざしていたリナにも大きな影響を与えるのです。 とにかく、マリオというイタリア人は暗い雰囲気の厨房を明るくさせ、食事をしなかったリナが食べられるようにするなど、とてもナイスガイな男なのです。

それでもマーサとリナの関係は一向に改善されないが、それは似たもの同士だから意地を張っていたとマリオの助言するのです。
マーサはそこで気づき、意地を張っていたリナも受け入れ、マリオを加えた三人が家族として強い絆で結ばれていく物語はとても心が温まる優しい物語でした。

最後にマーサが見せた笑顔こそが本作最高のシーンだと言えるでしょう。

場所の概要【Shida Rd:ハンブルク】

ハンブルクはドイツ北西部に位置し、エルベ川河口から約100キロメートルほど入った湾岸都市です。
本作に登場したハンブルク港はドイツ最大の港湾で、大規模なコンテナターミナルを擁し、欧州ではロッテルダム港に次ぐ第2の港湾でもあります。
アルスター湖に面していて、運河沿いの港町として観光スポットになっています。第二次世界大戦で破壊されたが、戦後復興して国際港湾都市として発展しています。

 

 

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